「今こそ寺子屋に学べ!江戸の学び−教育爆発の時代−展」

見てきました。
会議のために訪れたある市民会館で偶然、この展示展の開催を知り、自分の運命に1人感謝。
とてもよい催し物でした。
江戸時代の人達が、学ぶ事に対し純粋に楽しみを見出していたことを、あらためて知ることができました。
茂木健一郎さんの「脳の中の人生」(中央公論新社)の中にもこうあります。

  • 本来、学ぶことほど楽しいことはない。江戸時代の国学者本居宣長のもとには、話を聞きにたくさんの人々が訪れた。人生のさまざまな贅沢をさんざん尽くした商人たちが「いや、学ぶことが、こんなに楽しいこととは思わなかった。今までいろんな遊びをしてきたけれども、こんなに楽しい遊びはない」と感嘆したと伝えられている。学ぶことは、つらいことばかりではなく、本来この上なく楽しいことである。そして、学ぶ楽しみは、他から与えられるのではなく、自ら積極的に取り組んではじめてわかるのである。

自ら積極的に学ぶ事を取り組む姿勢を作り出すことの出来る人が、良いお師匠さんでだと思いますし、僕の目指すところでもあります。
教えられているという事を、感じさせてしまっているうちは半人前です。
当日思わず同じものを2枚購入してしまったポストカード、「一掃百態」渡辺崋山画は寺子屋の風景が書かれたものなのですが、そこには勉強しているもの、取っ組み合いのけんかをしているもの、談笑しているもの、何もしていないもの、さまざまな子供達が、穏やかな表情の師匠の周りに描かれています。
僕にはこれがとても大切な姿だと思ったので、同じものでありながら2枚も購入した次第です。
忘れてはいけない事だと思ったから。
今回のブログには書ききれない思いはまた別の機会に。
おまけ・・・
正月、長編ドラマで話題になった「南総里見八犬伝」の作者「曲亭馬琴」も、日本最初の職業作家として活躍する前は寺子屋を営み、師匠として活動していたとのこと。
寺子屋トリビアでしたm(__)m。