ソダテルよりハグクム

育てると育む。
同じ漢字を使うのに、なぜもこう身体に入ってくる心地が違うのか。
大好き茂木さんのブログ『プロフェッショナル日記』(http://kenmogi.cocolog-nifty.com/professional/)の中にこんなお話がありました。
調教師の藤澤さんをゲストで迎えた時のお話だそうです。

  • 下手にがんばらせ過ぎると、馬は消耗して、もう走る気が失われてしまう。だから、抑え気味に、「余力」を残しておくことが肝心である。そのことが、「一勝よりも一生」という藤澤流の調教術につながる。

「一勝より一生」
すてきな言葉です。
子ども達への指導も同じ。これまで何度も書いてきましたが、目の前の勝利、目の前の結果にこだわりすぎてしまうと、続けること、プレーし続けることは難しくなります。
あまり好きな言葉ではありませんが、あえて言うなら「燃え尽き症候群」ってやつでしょうか。
さらに茂木さんはこう書いていらっしゃいました。

  • そのようなアプローチは、馬を、動物というよりは、あたかも「植物」として扱っているかのように、私には思えた。人間の中にも、間違いなく「植物的」な側面はある。どんなにしゃかりきにがんばろうと思っても、しっかりと根付き、太陽を浴び、栄養をとっていなければうまく行かないことがある。ゆるやかに育まれるファウンデーションのようなものが、人間の中にも確かにあって、藤澤さんが馬たちに向き合うその姿から、そのような生きものとしての真実が照射されるように感じた。

育むべきなんです、絶対に。

  • しっかりと根付き、太陽を浴び、栄養をとっていなければうまく行かないことがある。

しっかりと根付いて、太陽を浴び、栄養をとっていなければ言えない事も、伝えられない事もある。
「一勝より一生」そして、おこがましくあえて言わせていただくならア〜ンド「一笑」。
笑顔も大切です。
みんなと汗まみれになりながら、ゆっくり育って、たくさん笑って、一生付き合えて。
そんな指導ができたらいいですね。
馬顔な自分。大切なことはやっぱり調教師さんに教えていただきました、ヒヒ〜ン。