「音楽を『考える』」茂木健一郎/江村哲二(筑摩書房)

読みました。

  • 私たちはなぜ音楽を「聴く」のか?オーケストラが奏でる圧倒的な美しさの背景には「生きる」という通奏低音が響いていた。脳科学者と作曲家が出会い、語り尽くす。

この本を読み、自分の生活には「聴く」ということが足りていないことを思い知らされました。
そして驚いたのは、茂木さんのあとがき。

  • 音は、私たちが思っている以上に、人生の本質とかかわっている。他人の言葉が心地よく響くかどうかも、その言葉の意味以上に音としての性質によって左右されてしまうことが多い。どれほど立派なことをいう人でも、そのリズムやイントネーション、声の響きが邪魔をしてどうしてもすっきり頭の中に入ってこないことがある。その一方で、内容的には大したことを言っているわけではないが、なぜか耳を傾けているだけで快活な気持ちになる声もある。音は、私たちの生命の本質に近しい。だからこそ、音の芸術である音楽は、私たちの魂にとって特別な意味を持つのである。近年発達が著しい脳科学も、もし、人間の精神と肉体のあり方についてその本質と向き合おうとするならば、いつかは必ず音楽の問題に正面からアプローチせざるを得ないだろう。

あれ、どっかで聞いた話だなって思ったら、二日前にもこんなお話をブログで書いていました。
やっぱり、音って大切なんですね。
どんな音が心地よく相手に届くのか!?
まずは、自分がいろいろな音に耳を澄ませることからはじめたいと思います。