「沙中の回廊 上・下」宮城谷昌光 (文藝春秋)

読みました。

  • 中国・春秋時代の晋。没落寸前の家に生を受けた若者・士会は、並外れた兵略の才と知力で名君・重耳に見出され、混迷の乱世で名を挙げていく。生死を無意味にしないために人はなにをすべきか。勇気の本質とは―。苦難を乗り越え、宰相にまで上り詰めた天才兵法家のあざやかな生涯を格調高く描いた古代中国傑作歴史小説
  • 「礼をおこたった晋は欺瞞の国になる。」苦悩の果て、覇権争いに乱れた祖国を離れ秦に亡命した士会は、君主に重用され平和な日々を送る。しかし、危難にある晋からの使者が再び士会のもとを訪れる―。徳を積み、知謀の限りを尽くして国を救った天才兵法家の一生を、多彩な人物が息づく古代中国に描きだした傑作歴史長編。

昔勤めていた会社への入社試験面接にて、思わず歴史小説好きですとポロリ。
すると、その時対応してくださっていた人事の方、
「じゃあ、これとこれとこれは読んだっ!」
「え・・・あっ、まだです」
「ああ、じゃあ、これとこれとこれは!?」
「あぁ・・・すみません(好きなんていっちゃって)」
こんな感じで、同じ好きでもとっても薄い感じだということがバレバレになってしまい、ではこれから読みなさいとお勧めされたのが宮城谷さんの「天空の舟」。
以来、宮城谷さんが織り成す中国の壮大な歴史に魅了され今に至ります。
今回も寝食を忘れドップリハマりました。

  • 徳の力は、武力を超える

そんな士会に私もなりたい。